【アメリカ音楽留学ガイド・その3】アメリカでできる音楽留学って?(専門学校編)
これまでアメリカでできる音楽留学先の種類について見てきましたが、今回が最後です!
(ロサンゼルスにあるMusicians Institute)
専門学校
音楽院、四年制・二年制大学のあとに残る選択肢は、専門学校です。
この中で一番細かいことを気にせずに簡単に入れる学校と言えると思います。
四年制大学などのように音楽に関係のないクラスを取らされることもほとんどないですし、卒業する際には二年制大学と同じ準学士号が取得できます。
学校によっては、四年制大学と同じ学士号が取れる場合もあります!
学位を気にしない場合は、短期間でサティフィケート(修了証明書)を取ることももちろん可能です。
ただし、こういった専門学校は主にポップスとジャズ、レコーディング技術、音楽ビジネスなどが専門で、クラシックを学ぶことはできないことが多いと思います。
また、さらに四年制大学に編入したくなった場合、一般教養を取らなければならなくなるので、その後二年で卒業するのは難しくなるでしょう。
学位を取りたい場合はTOEFLなどの英語力の証明が必要になりますが、サティフィケートコースの場合は必要ないことがほとんど。
オーディションも必要な場合とそうでない場合があるようです。楽器の場合はあるところがほとんどでしょうが、入学のためというよりはレベル分けの意味合いの方が強いと見ていいと思います。
入学するのに難関ということはないと思います。
(アトランタにあるThe Atlanta Institute of Music)
アメリカにある主な有名音楽専門学校
カリフォルニア Musicians Institute (MI)
Blue Bear School of Music
Los Angeles College of Music
ジョージア The Atlanta Institute of Music
ニューヨーク New York City Guitar School
Brooklyn-Queens Conservatory of Music
Dubspot
The Collective
専門学校のメリット・デメリット
メリット
・音楽院、大学よりもはるかに入学するのが簡単
・他の学問の心配をする必要がほとんどない
・良い設備・機材・講師陣を揃えている可能性が高い
・周りのモチベーションが高い可能性が高い
・サティフィケートであれば短期間でも修了可能
デメリット
・とにかく学費が高い
・大都市なので生活費も高い
・奨学金ももらえない可能性が高い
・大都市にあることがほとんどなので、遊びの誘惑も多い可能性
メリットとしては入学のしやすさ、卒業のしやすさにあると思います。学士号を得たい場合はまた話が別でしょうが、そうでない場合は音楽以外の科目を心配する必要がないですので、やりたいことの勉強だけに集中できます。
周りも音楽だけを真剣にやりたい生徒が集まり、良い刺激になることが多いでしょう。
デメリットとしては、とにかく学費が高いことと、音楽院や大学のように奨学金をもらえる可能性はほぼ無いと思われるところです。入るのが簡単なのは、学費と引き換えと見ていいと思います。
こういった学校はロサンゼルスやニューヨークなどの大都市にあることがほとんどなので、勉強に追われなくて良い環境にいる場合は遊びの誘惑が多く、自分を律することができない人は練習などがおろそかになってしまうかもしれません。
とにかく一番気軽に留学できる方法が、専門学校ということになります。
学費や生活費に余裕があり、音楽漬けの生活に浸りたい人には最適の環境と言えるでしょう!
ワシントン州シアトル(Shoreline Community College)
アイダホ州ボイシー(Boise State University)
テネシー州メンフィス(The University of Memphis)
での学業を経て、2013年に修士課程修了。
現在はイリノイ州シカゴにて生活しています。
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