地下鉄での出来事、、
先日仕事帰りの深夜、地下鉄に乗っていた時の出来事。
メキシカンのおじさんが電車でイビキをかいて寝ていました。乗客の数少ない車両で、そのおじさんの前に座っていた白人の若者がそのおじさんがイビキをかいて寝ている様子を動画で撮影していました。
しばらく撮影した後、僕に向かって「こいつのイビキうるさいよね」と話しかけて来ました。僕は普段あまり他人に介入する方ではないですが、ちょっとその時はあまりに露骨で気になったので、僕の意見をその人に伝えました。
「誰にでも疲れていて電車でつい眠ってしまう事なんてあるだろ?あなたはその動画をSNSにアップして、こんなイビキをかいて寝てる奴がいてウケる!みたいに友達と笑うかも知れないけど、人にはそれぞれ肖像権があり、寝ている人を勝手に撮影するのが、僕は良い事とは思わないよ。これは僕の意見だからどう捉えても構わないけど。」
と伝えました。すると彼は気まずそうして次の駅で降りていきました。
これは僕が日頃から常々感じていた憤りが、まさに目の前で行われており、あまりに気になったので直接その人に伝えました。最近はあまりにもこういった事が多いように感じます。
まず皆が常にカメラを持ち、街中の人がカメラマンになりました。そして皆がSNSやブログ等のメディアを持ち、レポーターに。良い意味でも悪い意味でも情報発信が簡単になり、情報発信に対する責任も稀薄になりました。
正直もしも目の前でありえない光景が行われていたら写真を撮りたくなる気持ちも理解出来ます。それをFacebook等にアップして友人に見せたくなる気持ちも理解出来るでしょう。
ただ今回の様に、たかが電車で一般人(芸能人などの公人であればまだ気持ちは理解出来ますが)がイビキをかいて寝ている程度の事でそれを盗撮している姿を見た時、「あぁ、この人は常に自分のSNSに乗せる面白いネタを探していて、誰でも何でも撮影しているんだろうな」と思い腹が立ちました。
もし自分が、自分の家族や友人、恋人などが、電車で寝ている姿を盗撮され、どこか知らない人達の間で笑い物にされていたら良い気分でしょうか?
現代社会ではこういった事は世界中で起きている出来事かも知れませんが、アメリカ、特にニューヨークはちょっと本当に酷すぎる気がします。
技術やテクノロジーが進化し様々な事が容易に可能になっていく度に、僕達のモラルは毎回試され、上手にテクノロジーを活用出来る人間とそうではない人間に別れてしまい、残念ながら前者の人達よりも後者の人達の方が多く感じます。
今回のこの寝ている人を盗撮した若者も、立派なテクノロジーの進化の悪用であり、問題は本人にそこまでの罪の意識がない事です。
僕らのように大人になってからSNSと付き合いだした世代と、子供の頃からSNSがあった今の20代前半の世代とで若干感覚の違いもあるとは思いますが、どちらにせよ自分はどんな時もそこにモラルを持ちメディアを活用していきたいし、自分に子供が出来たらスマフォを与える前にまずそこの部分を一番に教えるでしょう。
自分が忘れないようにという意味を込め、ここに記しておきました。
じゃ、そういうことで。
アメリカでの生活、音楽、ファッション等の情報を発信していきたいと思います。皆さん宜しくお願いします!
インスタグラムも宜しければぜひフォローして下さい!
@fourdnkay
ログインを行って頂く必要があります。