期限のある滞在期間が教えてくれたこと
日々の生活の中で気をつけていきたいことがあることに気づきました。
それは「初心を思い出す」ということです。
物事にはすべて何らかの始まりがあり、特に変化を伴う時にはその始まり、きっかけとなる一歩が非常に大きかったことを思い出します。ところが、年をとるにつれてなのか、人の性質なのか、私の性格なのか、どうしても初心が風化されていくのを感じます。
初めてオーストラリアに来た時の生き生きとした気持ち、毎日が新鮮で新しいことを楽しみにする気持ち、将来的な夢を描いたり、数ヶ月後のプランを考えたり、何か期待に胸が膨らむようなことがあったように思います。機嫌があったからこそ、いかにその生活を充実させ、いろいろなことをより多く経験できるかということをよく考えたのだと思います。
今となっては、オーストラリアでの生活が当たり前となり、日本で仕事をしていた時と同じようなことに頭を悩ませ、同じように週末を楽しみにし、日々を過ごすようになってきた。おそらく、子供から大人になった時、子供の時と考えることが違うのはもっともな話だと、成長の一つだと思うけれども、一方で、大人になって転勤などできたわけではない私にとって、海外に来たことは人生のリセット的なものだったように今は感じるのです。
一から友達を持ち、言葉を習得し、仕事を持ち…etc、がむしゃらに過ごしてきた中で我ながらよく頑張ってきたなと思う。。
今はどうか。日本にいた時と同じように何か大きなきっかけがなければ自分を動かすことができなかった自分に戻っているような気がする。先日、知人の一人がニュージーランドに飛び立っていった。彼女は新しいスタートを切ったのだのなと思うと同時に、彼女の持つエネルギーが自分にはないことも感じざるを得なかった。彼女からの話を聞くたびに、1日1日をいかに大切に過ごしているかがわかる。いかに毎日、毎時間を精力的に過ごしているかがわかる。期限のある滞在は、それを希少価値と感じさせる。これは人の生き方の選び方の違いだから、全員がそうやって、毎日イキイキと生きることが良いわけではないけれども、少なくとも私にとっては魅力のある生き方で、できたら日々そうやって生きていくことが望ましいと感じている。もし毎日をそうやって生きることができたら、その積み重ねは大きく、非常に大きなものになると思うのです。
今の私は自分的には滞っている状態ですが、日々精力的に生きることができないわけではないのだと思います。
機嫌があろうがなかろうが、日本にいようが海外にいようが、余命があろうがなかろうが、1日は平等に24時間。そろそろ重い腰を上げて軽快に動く時が来てもいいのかもしれない。
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期限のある滞在期間が教えてくれたこと
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