【アメリカ留学初級編・その6】アメリカ留学に必要なビザって?


シカゴも今週から一気に空気が秋になり、肌寒くなってきました!

今日は、アメリカ留学するにはパートタイム&短期間でない限りは避けて通れない、ビザのお話です。


留学するのに必要なビザって、何?


語学学校で3ヶ月より短い期間、パートタイムでという場合はともかく、アメリカで学生として長期滞在する場合には、ビザが必要です。

このビザがあることによって、観光で認められる90日間の滞在以降も法的にアメリカに滞在できる、ということになります。

*ビザ無しで入国して90日以上の滞在をする場合は、いざアメリカを出国するとなるとその時に記録が残り、違法で滞在していたことが分かります。そしてその記録が残ってしまうと、その後最長10年間アメリカに再入国することができなくなりますので、違法滞在は言わずもがな避けなければなりません。

今日は留学生に必要なビザがどんなものなのかを説明しますね。

▪︎F-1(学生)ビザ


(こんな感じで、パスポートに直接貼られます。)


これが最も一般的な学生ビザで、週18時間以上の授業を受ける場合は入国の目的が学業になるため、このビザが必要です。

このビザを申請する前にすでに学校に受け入れられ、I-20という書類(いわゆる入学許可書)を持っていることが条件となります。


(留学生は必ず所持していないといけない学校から渡される大事な書類、I-20。入学許可証のようなものです。)


学生ビザでアメリカに滞在している場合は、勉強している期間中は最低9ヶ月はフルタイムで登録されていなければいけません。

大体の留学生たちは、夏学期を取らずに一時帰国したり、旅行したりして夏はオフタイムとして過ごしていますが、もちろん早く卒業したい場合は夏もフルタイムやパートタイムで授業を取ることも可能です。

一度ビザを取ると、大体2~5年のビザが下りるのが普通なのですが、途中で学校に行くのをやめて帰国したりして5ヶ月以上期間が空いてしまうと、所持しているビザは無効になり、その後学校に戻りたい場合にはまたビザを取り直すことになります。

5年以上学業が続く場合は、再申請も可能ですが、また同じように初めから申し込みをして、面接を経る必要があります。

学生ビザでの就労は認められていませんが、学位を得た学生やもうすぐプログラムを終えるという保証のある学生には、OPT(Optional Practical Training)といって、F-1ビザの下での就労が1年間だけ認められています。それに関する細かいルールももちろんあるのですが、それはまた別の機会に詳しく説明したいと思います。

▪︎M-1(職業訓練学校生)ビザ

アメリカの機関で職業的な教育や研修を受ける場合は、このビザが必要になります。

デザイン学校、美容学校、飛行訓練学校などがその対象になるようです。

私は普通の学生だったので、このビザを持っている人に出会ったことはないのですが、日本でいういわゆる専門学校的な場所で研修を受ける場合のビザになります。なので、おそらくビザの有効年数も普通の学生ビザより短くなると思います。

▪︎J-1(交流訪問者)ビザ

こちらは留学といっても、特別なパターンで、大学、会社などの交流訪問プログラムに参加するためのビザです。その交換プログラムは、アメリカ政府に認められていなければなりません。

このビザが特別な理由は、F-1やM-1ビザと違って、条件下でならば就労が認められているという点です。

しかし、このビザの目的は文化や職業技術の交換を目的とされているので、滞在が終了したら2年間はアメリカ国外で生活しないといけないという決まりがあります。(例外もあるようですが)

なので、長期滞在を視野に入れている人はJ-1ビザでの渡米はしないほうが良いですね。


どのビザの申請料も、今現在$160のようです。

その他、SEVIS(Student and Exchange Visitors Information System)というものも必要で、これは$200。これは、アメリカに滞在する留学生の情報を管理するためのシステムで、学生ビザを申請する人は必ず必要になります。

ビザ申請には有効なパスポート、日本での学歴(成績証明)や進学先からの入学許可書、アメリカでの生活費と学費がまかなえるという財政証明(最低1年分)などが必要になります。

その他、ビザの審査をする人に「この人はアメリカで勉強する意思がきちんとある」、「この人は学業が終わってもアメリカに違法滞在する意思がない」と思われることが大事なので、エッセイでなぜ自分がアメリカで勉強したいのか、学んだ後の予定(日本に帰国して勉強内容を生かす、等)を書いて提出します。

その他詳しい最新の情報は、アメリカ大使館のホームページ等で確認してみてくださいね。


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2003年に英語と音楽を勉強するため渡米。
ワシントン州シアトル(Shoreline Community College)
アイダホ州ボイシー(Boise State University)
テネシー州メンフィス(The University of Memphis)
での学業を経て、2013年に修士課程修了。

現在はイリノイ州シカゴにて生活しています。

アメリカ留学(とくに音楽留学)、アメリカ生活へのご質問、どんどんお寄せください!
コメント
2
2015-10-01 10:34:30
アメリカのビザ申請料金が意外に安くてビックリ!!!!
オーストラリアは学生ビザも$500以上するし、WHビザでも$400以上するし、アメリカより高いなんて!
2015-10-02 04:31:48
え〜そうなんだ!たっか!!
でも、アメリカもグリーンカードは高いよ。。あとは他のビザでも弁護士雇わないと取れないビザとか、弁護士代がバカにならないからねぇ・・・。
友達が大金払って弁護士雇ったにも関わらず許可が下りず、って話聞いて、仕方ないにしても厳しいなぁと思ったよ。